レガーロで始める熱帯魚の飼い方
初めての方にも安心して熱帯魚の素晴らしさを楽しんでいただけるよう、ここでは熱帯魚飼育セット「レガーロ」を使った水槽のセットの手順や日常の管理をやさしく解説してまいります。
【レガーロについて】 癒やしをテーマに誕生した熱帯魚飼育セット「レガーロ」は、音も震動もない静けさとハロゲンランプによる光の美しさ、そして管理のしやすさが特徴の小型アクアリウムです。しかも高級志向でハイグレードな飼育セットでありながら、初めて熱帯魚にご興味を持たれた初心者の方にも安心して飼育が楽しめるように配慮されています。
熱帯魚水槽セット。
それではいよいよ熱帯魚の飼い方についてご説明してまいります。まずは熱帯魚の飼育に必要な器具類について見ていきましょう。
レガーロに含まれるセット内容の説明
1.熱帯魚
レガーロの主役です。
2.ミニ飼育ビン
熱帯魚はこの容器で届きます。水換えの時に水を汲んだり、お魚を移したり、何かと便利な容器です。
マリモを入れて机の上に置いておくといった楽しみ方もできます。
3.マリモ
丸いカタチをした緑色の藻です。
4.エサ
水を汚しにくく栄養のバランスに優れた高級飼料です。
5.カルキ抜き
水道水に含まれる塩素は熱帯魚にとって有害です。カルキ抜きはこの塩素を無害化します。
6.ガラス水槽(H20cm×W18cm×D18cm)
小さな熱帯魚がすみにいても観察できるオールガラス水槽です。
7.本体フレーム・ランプアーム (ハロゲンランプ10W付)
美しく高級感の漂う水槽台です。きらめくハロゲンランプの明かりがお魚を美しく輝かせ、水草を健康に育てます。
8.サンド (クリスタル650g又はセラミック500g)
水質を変化させない安全な底砂。水をきれいにしてくれるバクテリアの大切な住み家です。
9.こけ流木付水草
流木にウィローモスと水草をつけた、たいへん魅力的なアイテムです。
10.オートヒーター10W
寒い季節の水温を温める保温器具です。自動的に20度以上(最高26度まで)に調節する機能がついています。冬場に20度を下回る部屋に置いてあるレガーロで、ベタ、ゴールデンハニードワーフグラミー、レッドグラミーを飼育する場合には必要な器具です。
※オートヒーターはレガーロの基本セットには含まれません。別途ご購入が必要です。なお、アクアネミューではオートヒーターをセットにしたレガーロもご用意しております。
揃えておきたい物
レガーロが届く前に揃えておくと便利な物があります。
1.バケツ
いろいろな事に使える便利な道具です。レガーロは小さいので大きなバケツは要りません。10リットルくらいのバケツで十分です。
2.ボール
料理用のボールです。底砂を洗うのに使います。
※熱帯魚に石けんや洗剤は禁物です。一度でもこれらを使って洗ったものは使用できません。また、衛生面から絶対に料理用との共用はなさらないようご注意下さい。
レガーロが届いたら
初めて熱帯魚が届いた時というのは、それはもうとてもワクワクするものです。ですがここは、はやる気持をグッと抑えてレガーロをセットしましょう。手を洗うところから解説していますので手順が多いように感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外と簡単です。
1.水でよく手や腕を洗い、十分に汚れを落とします。手についた石けんは徹底的に洗い流して下さい。
2.水槽を軽く水洗いします。ガラス製ですので、お取り扱いには十分ご注意下さい。また、危険ですので絶対に水を入れたまま持ち運ばないで下さい。熱帯魚に関わるものを洗う場合にはくれぐれも石けんや洗剤は使わないようにしましょう。
3.ボールに水道水を入れて、底砂を軽くすすぎます。例え洗う必要がないものでも、いちおう念のために洗うという習慣をつけておくと思わぬ失敗を防げます。またコンセントがぬれないように十分ご注意ください。
4.直射日光の当たらない、強固でしっかりと安定した平らな台などの上に水槽台と水槽を設置します。
5.バケツに水道水を汲み、カルキ抜き(中和剤)を入れてよくかきまぜます。
※冬季に水道水が冷たすぎる場合はヤカンなどでお湯をわかしてバケツに入れ水温を調節します。水槽に直接、熱湯を入れることは危険ですので絶対になさらないようご注意下さい。
6.水槽の中へ底砂を静かに入れます。
7.バケツの水をレガーロに3分の2くらい静かに注ぎ、底砂を平らにならします。
8.オートヒーター10Wを水槽に入れます(夏以外)。しっかりと固定したらヒーターが完全に水中にあることを確認してコンセントを入れます。
9.しばらくそのままにしておき、水温が室温と同じくらい(20度以上)になったら、こけ流木つき水草を入れます。
10.熱帯魚を容器のまま30分くらいレガーロに浮かせておきます。
11.熱帯魚を容器の水ごとならすようにゆっくりと入れます。容器の中の砂がこぼれないように気をつけましょう。
12.お好みでマリモを水槽に入れます。マリモは容器に入れたまま机の上などに置いても楽しめます。
13.水槽にバケツの水を、水槽のフチから2センチくらいの水位になるまで静かに足します。
14.ハロゲンランプを点灯させれば完成です!
熱帯魚にはすぐにエサをあげたくなってしまうかもしれませんが、たとえエサを求めてきてもレガーロをセットしたその日はあげないようにしましょう。水槽内のバランスが取れるようになるにはバクテリアが殖えるまで少し時間がかかります。それまでは足りないと思うくらいの量のエサでも多すぎると思って下さい。最初は週に2回くらい、ほんの数粒にとどめておきます。わずかでも水が濁ったら、しっかりと澄みきるまでエサやりはやめておきます。そうして数週間も経てば、徐々に安定してきますので、状態をみながらエサの回数を増やしていってみて下さい。
エサについて
レガーロは一度設置すれば、あとはそれほど手間はかかりません。ここでは抑えておきたい管理の要点について解説していきたいと思います。
まずはエサについてです。熱帯魚の飼育で一番重要なのはエサの種類と与え方です。エサは種類やあげ方によっては水を急速に悪化させる場合もありますので、最も注意を要するところです。レガーロに付属しているエサは極めて高品質の優れたエサです。レガーロにはこのエサだけを用いることをおすすめします。次にエサのあげ方ですが、とにかく少なめにということを徹底してください。このことはレガーロにかかわらず、水の生き物を健康に飼育するための、最も重要なポイントです。このことを習慣にしておけば、もし将来、デリケートな種類の熱帯魚を飼育してみたくなった時にも、必ずや大きな助けとなることでしょう。
水換えについて
注意しながらエサやりをしていても、水槽内には次第に老廃物が蓄積してきます。これらはすぐに悪影響をおよぼさなくても、やがては調和を壊してしまうことになるでしょう。ですからやはり水換えは必要になってきます。とは言っても普段は蒸発した分を足し水しておくだけで十分です。フタのついた容器にあらかじめ水をつくっておいて、いつでも使えるようにしておくと便利です。ガラス面のちょっとしたコケ程度ならオプションで販売しているコケ取りがあれば手軽に取り除けますし、水槽内にほとんどコケもなく、底砂も汚れていないようであれば、週に一度、4分の1の水を換えてあげるだけで大掃除は不要です。また、普段水を換えないかわりに、月に一度、大掃除をするというやり方でもかまいません。いずれにしても底に老廃物がたまってきて、水槽にコケが殖えてきたら水草がコケに覆われる前に大掃除をしましょう。
1.水でよく手や腕を洗い、十分に汚れを落とします。手についた石けんは徹底的に洗い流して下さい。
2.バケツに半分くらい水道水を汲み、カルキ抜き(中和剤)を入れてよくかきまぜます。しばらくそのままにしておき、水が室温近く(水温20度以上)になるまで待ちます。 ※冬季に水道水が冷たすぎる場合はヤカンなどでお湯をわかしてバケツに入れ水温を調節します。水槽に直接、熱湯を入れることは危険ですので絶対になさらないようご注意下さい。
3.作業前にヒーターやランプなど、必ず全ての飼育器具類のコンセントを抜いて下さい。
4.水槽の水をバケツに移します。水槽の水を加えることで水質の急変を少しでもやわらげることができます。水を移し終えたら、コケ流木つき水草と熱帯魚も水ごとバケツに移します。熱帯魚をアミですくったときはすぐに水の中に戻してあげましょう。また、むやみに何度もアミですくうと体表が傷つき、病気になってしまいますので気をつけてあげて下さい。多少、慣れが必要ですが、空にしたミニ飼育ビンで水ごと静かに移動するのが一番安全な方法です。水槽には水を半分ほど残しておきましょう。
5.底砂と水槽に残った水をボールに移し、底砂を軽く洗います。この底砂の中には水を浄化してくれる貴重なバクテリアが生活しています。水道水で洗うとバクテリアが滅びてしまうので、必ず水槽の水だけで洗うようにして下さい。ボールに水槽の水と底砂を入れて、軽くすすぐだけで十分です。底砂にはバクテリア達が住んでいることを、くれぐれもお忘れなく。
6.水槽を水道水で洗います。ガラス面のコケは研磨剤の含まれていない柔らかいスポンジを使うと簡単に落とせます。なお、水槽はガラス製ですので、お取り扱いには十分ご注意下さい。また、危険ですので絶対に水を入れたまま持ち運ばないで下さい。
7.水草の伸びすぎた葉や枯れた葉は切りはずします。葉をボールの水の中で優しくなでてコケや細かい汚れも落としてあげましょう。
8.水槽の中へ底砂を静かに入れます。
9.バケツの水をレガーロに3分の2くらい静かに注ぎ、底砂を平らにならします。
10.オートヒーター10Wを水槽に入れます(夏以外)。しっかりと固定したらヒーターが完全に水中にあることを確認してコンセントを入れます。
11.こけ流木つき水草、そして熱帯魚を静かに入れます。
12.水槽にバケツの水を、水槽のフチから2センチくらいの水位になるまで静かに足します。
13.ハロゲンランプを点灯させれば完成です!
その他
照明時間が長すぎるとコケが生えやすくなりますので適度に調節します。自然界での水中の日照時間は陸上よりも少ないため、水草の光合成のためだけであれば1日8時間程度の照射で十分です。また、水が茶色をおびてくることがありますが、これは流木から生じる腐食酸によるものです。腐食酸は水を弱酸性にする性質があり、ベタやグラミーなどが生息している地域の水質を再現する優しい成分ですので、中が見えないほどにでもならない限りは害になることはありません。また、次第に出なくなってきます。
いかがでしたでしょうか?熱帯魚と暮らす楽しさを、一人でも多くの方に体験していただければと願っています。レガーロのとなりにヒメモンステラやオーガスタなどのそれらしい観葉植物を置いてみたり、デジカメで愛魚の成長記録やベストショットを撮ってみたり、工夫次第でレガーロの楽しさは更に大きく広がります。ぜひ、新しい楽しみ方を創造してみて下さい。きっと、ますます熱帯魚との絆が深まってしまうことでしょう。
レガーロが初心者に優しい理由
熱帯魚は生き物です。ですから環境が悪ければ元気もなくなってきますし、場合によっては病気になってしまうこともあります。特に入荷したばかりの熱帯魚は海外からの長旅や水質の変化による疲労から病気にかかりやすくなっていたりしますから、熱帯魚を購入する場合は健康かどうかをしっかりと見極めることも、たいへん重要なポイントになってくるわけです。さて、レガーロが初心者の方におすすめなのは、実はこの点がとても大きいのです。レガーロと一緒に届く熱帯魚は初めての方にも安心な丈夫な種類ばかり。そしてなにより、明治10年創業の信頼できる老舗養魚場から、育ての親とも言えるプロが見極めた健康で元気な熱帯魚が直送されてくるのです。これこそが、初めて熱帯魚を飼われる方にレガーロをおすすめしたい最も大きな理由となっています。
自然界のライフサイクルをコンパクトに凝縮したレガーロ水槽の浄化システム
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