ビーシュリンプの飼育と繁殖について

ビーシュリンプの飼育と繁殖

水槽

ビーシュリンプの飼育と繁殖についての解説です。

飼育と繁殖のポイント

ビーシュリンプ基礎知識飼育水槽保温器具フィルター底砂照明器具飼育と繁殖困ったときの対処法

飼育と繁殖について

ビーシュリンプはちょっとしたコツさえ知っていれば、誰にでも簡単に飼育と繁殖を楽しむことができます。ここではそのポイントについて解説してみたいと思います。

ビーシュリンプ
ウィローモスとレッドビーシュリンプ

エサ

ビーシュリンプは草食傾向が強く主に微細なコケなどを食べています。そのため、ビーシュリンプの数が少なければマリモのようなものからエサを供給することによって、水の汚れを最小限に抑えての飼育もできます。

また、ビーシュリンプの数が多ければ専用のエサを与えるのも成長促進や繁殖に効果があります。

水温

ビーシュリンプは低温を好み、高温を嫌う傾向にあります。そのため、20度から25度くらいで飼育すれば問題はありません。冬季は保温器具を用いることで簡単に温度を調節することができますが、問題は夏場の高温です。

特に水量の少ない小さな水槽では日中に驚くほど水温が上がってしまう場合もありますので、できるだけ涼しいところに置いてあげる事が大切です。なお、熱帯魚用のファンも気化熱によって水温の上昇を抑える働きがあるため、少しですが効果があります。

薬品類

とにかくありとあらゆる薬品に弱いビーシュリンプの飼育においては、使用する水道水にもできるだけ余計な物は入れない方が無難です。水道水に含まれる塩素はもちろん完全に除去しなくてはなりませんが、中和剤も色々な効能があるものよりも塩素中和だけを行うシンプルなものが良いでしょう。

熱帯魚用の魚病薬はもちろんのこと、水草用の肥料や水質調整剤であっても、相性によっては最悪の結果につながる場合もありますので、くれぐれも十分な注意を要します。

なお、入荷してまもない水草には残留農薬が含まれる場合が多く、これはたとえわずかであってもビーシュリンプを簡単に全滅させてしまいますので、とりわけ気をつけなくてはなりません。いずれにしても熱帯魚が平気だからといってビーシュリンプを入れてしまうのだけは避けるべきです。

繁殖について

ビーシュリンプはオスとメスを状態よく飼育しているだけで簡単に繁殖してくれるのも大きな魅力です。ビーシュリンプをペアで購入するのは困難ですので、繁殖のためには何匹かまとめて購入するか、大きく成長し卵を抱えた抱卵個体を購入することになります。なお、抱卵個体はそうでない個体と比べて、しばしば何倍もの価格がついていたりします。

繁殖に適した環境としては、ウィローモスなどが十分に繁り、コケなどが適度に生えているような状態です。こうした水槽であれば、ただ普通に飼育しているだけで自然繁殖し、生まれた稚エビは微細なコケなどを食べながら勝手に成長していきます。なお、ほとんどの濾過器はビーシュリンプの稚エビを吸い込んでしまうため、繁殖を目的とするのであれば底面式フィルターかスポンジフィルター、または吸い込み口にスポンジを取り付けた外掛け式フィルターなどを用いるようにします。

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