熱帯魚の照明について

熱帯魚の照明

水槽

熱帯魚の飼育に使われる照明についての解説です。

照明を選ぶポイント

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照明器具について

ついつい後回しにされてしまいがちな照明器具ですが、光は熱帯魚にとっても水草にとっても大切なものです。何より熱帯魚の美しさは照明によって全く変わってきます。良い照明器具によって美しく浮かび上がる愛魚の姿は、飼育の喜びを何倍にもしてくれますし、愛情もいっそう深まって、ますますメンテナンスにも力が入るというものです。その結果、更に体調の良くなった熱帯魚は、また一段と美しさに磨きをかけてくれるという、こうした好循環が生まれてくるのです。照明は単に明るくなるという器具ではなく、人と熱帯魚をより深くつないでくれる大切な器具なのです。

照明器具の種類

ここでは熱帯魚水槽に使われる照明器具の種類について解説してみたいと思います。なお、蛍光灯には周波数の違いによって、50Hz用と60Hz用に分かれている製品があり、このような製品を購入する場合は、あらかじめ規格を確認しておく必要があります。

一灯式蛍光灯

シンプルで安価な蛍光灯です。蛍光管はひとつだけなので、特に水深のある水槽では暗く感じます。水草水槽にはあまり向きません。逆にナマズ類やモルミルスなどの夜行性熱帯魚にとっては、他の明るい蛍光灯よりは落ち着くかもしれません。

くつろぎの空間を創る癒しの水槽
ハロゲンランプの照明を使用した熱帯魚水槽の例

多灯式蛍光灯

複数の蛍光管を備えた明るいライトです。熱帯魚水槽は上部式フィルターを使わなければ上部に二基の蛍光灯を置けますので、二灯式蛍光灯を二つおけば、合計四灯となり、たいへん明るくなります。特に水深のある大型水槽で明るい光を好む種類の水草を育てる場合などに効果的です。ただし明るい分だけコケも生えやすくなりますので、照射時間は1日8時間くらいと、やや短めにした方が良いでしょう。

LEDライト

あまり熱を持たず電球の寿命も極めて長いLEDを採用したライトです。LEDは特定の波長しか出さない性質があるため、蛍光サンゴの育成などに使われることの多いライトですが、複数の色を組み合わせて熱帯魚水槽にも使えるようにした製品も開発されています。LEDは色によって植物の育成に極めて高い効果のあることが確認されており、水草育成用などとして今後の製品開発に期待のかかるところです。

ハロゲンランプ

LEDライトとは対照的な性質を持ったライトで、高い熱を持ち、電球の寿命も短いですが、単波長であるLEDはもとより、三波長である蛍光灯と比べても、はるかに深い輝きを持っています。ハロゲンランプの照明による、その自然で温かみのある光が浮かび上がらせる光景は、あたかも木洩れ日を浴びた美しい川底を覗いているかのような美しさです。

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