水槽

大切な水槽立ち上げ

水槽 通販 - 熱帯魚の飼育に欠かせない水槽の立ち上げのお話です。初心者の方にもわかりやすく大切な水槽の立ち上げを解説しています。失敗しないための水槽の立ち上げをご説明いたします。

水槽の立ち上げは熱帯魚の飼育において欠かすことのできない大切なポイントであると同時に、始めて水槽を置かれる方に最も失敗の多い部分でもあります。しかしながら、正しい手順とコツさえ理解しておけば、水槽立ち上げは決して難しくありません。ここでは熱帯魚を安全に飼い始めるための立ち上げ方をお伝えいたします。

水槽の立ち上げについて

水槽の立ち上げとは、水槽の中に濾過バクテリアによる水質浄化の仕組みを作り上げ、熱帯魚(メダカや金魚などでも同じです。)にとって安全な環境を整えてあげることです。立ち上げる前の水槽は、濾過バクテリアが少ない、または、全くいない状態で、このような環境では熱帯魚の飼育によって発生するアンモニアなどの有害物質が水槽の中に増えてき、熱帯魚が病気になったり、ひどく調子を落としてしまうこともあります。

つまり水槽の立ち上げとは、「水を浄化する濾過(ろ過)バクテリアを十分に殖やすこと」と言えます。

水槽立ち上げがうまくいっている場合には、濾過バクテリアはアンモニアをもとにして、いくつかの種類が順を追いながらゆっくりと殖えていき、こうして殖えた濾過バクテリアはアンモニアを亜硝酸塩に変え、また別の濾過バクテリアが亜硝酸塩を毒性の弱い硝酸塩に変えるようになります。そうした浄化のサイクルを作り出すための段取りが、水槽の立ち上げというわけです。

水槽の立ち上げ方

水槽の立ち上げ方には様々な方法がありますが、ここでは手軽に行えて初心者の方にも失敗のリスクが少ない方法をご紹介してみたいと思います。

水槽の立ち上げにおいて欠かせないのが、濾過バクテリアと、飼料となるアンモニアです。まずは元となる濾過バクテリアがいなくては始まりませんが、これは水草や流木などに付いてきますので、こうしたものが入っていれば特に気にする必要はありません。(濾過バクテリアは水道水に含まれる塩素には弱いため、水草や流木は洗わずに水槽へ入れます。)

水槽に水草や流木を入れない場合には、大気中に漂っているバクテリアが水槽の中に住み着くのを待ちます。フタをつけていない水槽でしたら一週間もすれば、ごくわずかではありますが自然に濾過バクテリアが発生してきます。

濾過バクテリアさえ水槽にいれば、あとはわずかなアンモニアがあるだけで濾過バクテリアは徐々に殖えていきます。アンモニアは熱帯魚を水槽に入れると発生しますが、このとき熱帯魚の数とエサの量はできるだけ少なくするのがポイントです。濾過バクテリアの少ない状態でアンモニアがたくさん発生してしまうと、水の浄化が追い付かず、熱帯魚を危険にさらしてしまうことになるためです。

なお、濾過バクテリアの全くいない状態で熱帯魚を入れてしまいますと、濾過バクテリアの代わりに、ずっと繁殖力のある雑菌が爆発的に殖え、たちまち水が白く濁ってしまいます。こうなってしまいますと、またやり直しになってしまいますので、くれぐれも濾過バクテリアのいない水槽には熱帯魚を入れないことをおすすめします。

また、立ち上げていない不安定な環境のために体力の落ちている熱帯魚にとって、この状態での水換えは生命にかかわるほどのリスクを伴います。このため、この時期の水換えはできるだけ慎重に行う必要があります。