ビーシュリンプ飼育の問題解決について

ビーシュリンプ飼育の問題解決

水槽

ビーシュリンプを飼育していて困ったときの解決方法をお伝えしていきます。

飼育における問題の解決

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水が白く濁る

これは水槽内に濾過バクテリアが少ないときに起こりやすく、水槽内に有害な物質が増加している場合が多く、このような時にエサを与えるのは大変きけんです。

こうした場合の対処法としては、まず水がかなり白く濁っている場合は水槽をセットしなおして、水も全部取り替えます。うっすらと濁っているような場合は、2〜3日のあいだエサを与えずに様子をみます。この際、観賞魚用の竹炭を入れておくと、かなりの効果を実感することができるでしょう。

なお、流木を入れると水が茶色になってきます。これは流木から腐食酸などが溶出するためで、水が真っ黒にでもならない限り害はありません。

ビーシュリンプの元気がない

まずは水温に注意してみてください。ビーシュリンプは変温動物ですので、水温がそのまま体温になります。そのため、急激に水温が下がると水底に横たわってしまう場合があります。こうなってしまった場合、ゆっくりと水温を上げることにより再び元気に泳ぎ出すことも多いので、例え水底に横たわっていたとしても慌てずに温かい部屋に移してあげましょう。なお、お湯などを入れて急激に温度をあげるようなことは絶対にしてはなりません。逆に温度が28度を越えると生命の危機にさらされることになりますので、その際はできるだけ涼しくしてあげてください。

温度に問題がないようでしたら、次は水について考えてみましょう。水質は大きくPHと硬度に分けられます。PHは酸性かアルカリ性かの指標で、硬度は水中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量です。いずれにしても水道水を使っている場合はほぼ中性の軟水ですので、ビーシュリンプにとっては問題とはなりませんが、井戸水などを用いる場合は、念のためPHと硬度を測っておくと安心です。

さて、水道水から出てすぐの水にPHや硬度の問題がなかったとしても、水質はビーシュリンプを飼育しているうちに次第に変化してきます。ビーシュリンプの排出するアンモニアが変化した亜硝酸塩や硝酸塩が蓄積してくると、これによって徐々にPHが下がる(酸性になる)場合があります。これに酸素不足が加わると二酸化炭素によって更にPHは下がり、これもビーシュリンプを弱らせてしまう原因になります。また、それ以前に、ビーシュリンプは熱帯魚に比べて亜硝酸塩や硝酸塩にとりわけ弱く、特に亜硝酸塩の増加はビーシュリンプの生命をただちに脅かすので十分に注意する必要があります。

これらの問題を解決する一番の方法は水換えです。定期的な水換えによって亜硝酸塩や硝酸塩は減りますし、水道水に含まれる微量元素は水草の栄養となり水草も元気になります。活力を得た水草は水中の有害物質を肥料として吸収してくれたり、光合成がいっそう活発に行われることによって生み出された酸素はPHの下がりすぎをくいとめ、また、十分な酸素は濾過バクテリアを元気にすると共に、多くの病原菌を撃退します。

このようにいかに自然のサイクルを上手に作り上げていくかがビーシュリンプ飼育のポイントになります。良質なエサと定期的な水換えによって底砂の有益なバクテリアを育てていけば、やがて調和した水槽は半年以上も少量の水換えだけで良い状態を保ち続けられるようになることもあります。

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